10月3日(月)

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 ウラノメトリア2βが曲順の決定に入った。難易度順が使いやすいけれど、3βのように季節順というのもいい。
 いつだってそうなのだが、現在編集中の巻が一番良くできているように思えてならない。作曲家というのは、まあ、そんなものだろう。
 これが終わったらいよいよ第4巻のシリーズに入る。ウラノメトリアは「技術的易しいメソード」というイメージがあるけれど、本当は硬派な内容だ。第6巻でショパンエチュードへと駆け上る。
 ツェルニーの凄いところは、平易なエチュードから50番練習曲のようなところまで丁寧に書いているところだろう。ウラノメトリアも、第1巻を書いている時からショパンエチュードへ続くことを念頭に置いている。そのように公言してきた。つまり、必要な奏法を網羅することが絶対条件で書き進められている。
 
 夕食の時に、たろがクオリティーの話題を出してきた。美術でも音楽でもクオリティーが低いと安っぽいものになる、という論だ。確かにモーツァルトが他を圧倒しているのは、そのクオリティーにある。
 技術は高いがクオリティーが低い画家の話。時代におもねると、あっという間に古びる危険性があること。ポップカルチャーの影響を受けない芸術家はいないのではないか。その影響をどのように消化するかがクオリティーと関係するのではないか。新しいということと、人と違うことをやるということは同じではない、など、なかなか面白かった。
 今日は急にjazztronikの「七色」が聴きたくなって、リピートで流し続けた。コントラストとしてのサビが秀逸だと思う。リンクしようと思ってウェブ上の動画を探したけれど、音質が悪くてがっかり。これを読んで聴きたいと思った方は、CDをレンタルするか、あるいは購入をお薦めしたい。

 今朝は5時ころに目覚めてしまったので、そろそろひと風呂浴びて寝ることにする。

武田邦彦先生のサイトから

倫理の黄金律と牛乳・粉ミルク