12月4日(日)

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 今日は数学者M先生のレッスン。作曲課題から彼の美学がにじみ出るようになってきた。あとは、人類の音楽遺産から過去の大作曲家たちの成し遂げたことをどれだけ追体験できるかが鍵となるだろう。
 今日はSteve ReichのDaniel Variationsを聴いていたら、あっという間にこの時刻になってしまった。Reichは時間の経過が分からなくような曲ばかりだ。

 “たろ” が(すぐれた)詩集が読みたいと言ったというので、カミさんがダイニング・テーブルに詩集を積み上げていた。「月下の一群」から「リルケ」、そして萩原朔太郎あたりまで差し詰め「教養講座」。私なら分かりやすい現代詩から渡すだろうと思ったけれど、どちらが良いのか分からない。
 そしてランボー詩集の新訳の話になった。我々の世代は小林秀雄訳で読んだのだが、その後もいろいろと新しい翻訳版が刊行されて、最新のランボー詩集はなかなか面白いらしい。宴だってパーティになっている。
 ランボーの詩作は18歳から20歳くらいまでだから、それを考えると恐ろしいほどの天才ぶりだ。
 もうひとつ、たろが池澤夏樹訳の「星の王子さま」が面白いと言っていた。それで、つい今しがたそれを通読した。やはり「キツネとバラ」の章が一番いい。キツネはなかなかいいことを言う。もしかしたら作曲家の松本日之春氏が若いころに、彼の楽譜(たぶん絶版)に書いた訳が一番いいかも知れない。
「君がそのバラを大切に思うのは、そのバラのために暇つぶししたからなんだよ」(かなりウロ覚え)


>米国エネルギー省(DOE)と国家核安全保障局(NNSA)が行った、事故当初のモニタリングデータが公開されていることを知らせる記事。最近言われるようになったのは、日本が広範囲にわたって汚染させているということ。海外のデータに頼らなければならないというのがもどかしい。

南相馬市 大山こういちのブログ(12月2日の記事)