1月4日(水)

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 昨日の山種コレクションにインスパイアされて気分は高揚。無駄な音など一音たりとも五線上に記したくない気分。思いついた音ではなく、思いつくべき音だけが必要。
 などと思いながら、今日は昨日の疲れを引きずっていたせいもあって、久しぶりにネット界でニュースを読み進んだ。
 石油メジャーのエクソン・モービルが日本から事実上の撤退というニュースは、ひとつのエポックとなる気がした。市場の縮小が始まった日本を見限ってのことだと思うが、将来振り返ってみれば、日本が化石燃料に依存しない社会へ向かう転換点として記憶されることになる可能性もある。
 最も興味を引いたのは山手線の30番目となる新駅のニュース。これは長い間悲願となっていた「東北縦貫線」とも関係がある。
 1980年に総武線快速横須賀線が相互乗り入れした時には単なるニュースに過ぎなかったが、2001年に湘南新宿ラインが開通した時、いきなり鎌倉・横浜が近くなってびっくりした。
 1991年に東北・上越両新幹線が東京駅に乗り入れた時、東海道新幹線と相互乗り入れしたらさぞかし便利だろうと思ったが、その気配は全くなかった。降雪対策をした東北上越新幹線車両と、そうではない東海道新幹線車両では難しかったのかも知れないし、東海道新幹線は全てが16両編成で運行されている点も問題だったろう(東北・上越新幹線は10両または12両で運行し、山形、秋田新幹線が連結されることがある)。
 東京近郊に住んでいると気づきにくいのだが、住まいが宇都宮で実家が豊橋だとしたら直通列車がない。さらに、宇都宮でも自宅最寄り駅が日光線鹿沼駅で、実家の最寄り駅が飯田線下地駅だったら乗り換えが煩雑だ。小さな子どもを連れて多くの土産物を持っての帰省は大変なことだろう。
 まあ、新幹線は無理としても東海道線横須賀線高崎線宇都宮線が直通運転をしたら恩恵を受ける人は多いはずだ。そうでなくとも、上野・東京駅間は新幹線を除くと京浜東北線と山手線しか走っていない。この区間には高崎線宇都宮線の乗り継ぎ客が乗車することになるので、ラッシュ時には大変な混雑(首都圏鉄道の混雑ワースト区間)になる。だから、その両線の東京駅乗り入れは悲願だった。しかし、もう用地がないので新幹線の上を2階建て高架として走ることになる。さぞかし見晴らしが良いに違いない。
 中央リニア新幹線の始発駅となる品川駅とその周辺の整備も進んで、速達列車の「のぞみ」もほとんどが品川駅に停車している。リニア開通予定の2027年には日本の人口も経済(市場規模)も現在よりも縮小することが予想され、さらにリニアモーターカーという発想の技術も古びてしまっているかも知れない。SF映画の「光線銃」のような感じ。子供向けは別として、リアルなSF映画では物理攻撃が主流になっている。あるいはコンコルドにも喩えられるかも知れない。
 リニア新幹線は、技術的には可能でも実際の運行では現在の新幹線がリファインされた2027年型のほうが優れているのではないだろうか(最高速度のことではない)。リニア新幹線が価値を発揮するのは「札幌発鹿児島行き」のような列車だろう。


>なんだかとんでもない記事にも出会った。どこまでが真実かは分からないが、事実だとしたらみんなで声を上げなければならない。

明日の医療 村田メールと旧内務省