1月15日(日)

238333

 作曲家の別宮貞雄さん(1922年生まれ)の訃報。非前衛で、新ロマン主義的な作曲家だった。享年89歳。
 彼の作品は高校時代に、林光さん同様フルートソナタ(1954)で知った。ヴィオラ協奏曲(1971)は、今井信子さんが弾く初演をFM番組で録音して、覚えてしまうまで聴いたものだった。

 そういえば、昨日は “たろ” のセンター試験だった。4回目の受験。毎回センター試験から受けなおさなければならないのが大変だ。今日は、もうレジ打ちのアルバイトに出かけた。浪人生はつらい。
 昨夜は「コリン・ウィルソン音楽を語る」を、例によって例のごとく明け方まで読んでしまったので、それはもう絶好調(の逆か?)で目覚めた。
 コリン・ウィルソンは博学な人で、哲学・心理学から、オカルト・SFまで守備範囲なのは知っていたが、音楽についても猛烈に詳しいとは知らなかった。「ウェーベルンのような二流作曲家は・・・」などという強烈なパンチを繰り出してくるので、読み出したら止まらない。四方田犬彦の「音楽のアマチュア」にも似た面白さだ。共通するのは、2人とも音楽家の視点を感じさせない点だろう。徹底してコンシューマー(消費者)側の視点で語り続ける。グルメマンガを読んでいるような面白さ。ただし、これらの書物で語られている曲を実際に聴きこんでいて、それなりの見解を持っていなければ何が面白いのか分かりにくいかも知れない。両書とも私の見解とは異なる部分が多く、それが新鮮で面白いのだ。
 
 午前中のレッスンを終えてから、カミさんとウォーキングに出かけた。今日は長距離を歩くので気合入りまくりだ(うそ。本当は寝不足でヘタレていた)。
 まず別所沼を目指した。ここまで5kmくらい。


 なんとかたどり着いたので、次は南与野駅にほど近いラーメン店「きく屋」を目指した。
 途中で「河童の森」を見つけた。しばしばクルマで通る道なのに一度も気がつかなかった。歩くというのはいいことだ。



 「きく家」は小さな店で、今日が初めて。客は我々2人だけ。店主お勧めの魚骨ラーメン(700円)が美味しかった。ローソンでカップ麺として売りだされたメニューだそうだ(20万個売れたらしい、と嬉しそうに話してくださった)。お腹が減っていたので食べる前に写真を撮り忘れた(減っていなくても撮り忘れる)。替え玉100円と書いてあったので、自分の替え玉が100円で買えるのなら安いと思ったが、もちろん麺のおかわりのこと。当然、食べた。これでもう数千歩あるかなければならないことになった。



 実は、今日の目的地は「彩の国芸術劇場」。あとひと駅だ。今年3月2日には、私の「2台のピアノのためのソナタ」が演奏されるところ。皆さん、ぜひ来てください。

 今日は、中学生になった “みくり” ちゃんのバレエ発表会。彼女は、去年行われた第64回全国中学校高等学校ダンスコンクールに(部活動で)参加して2位を受賞している。
 みくりちゃんが一番上手に決まっている。なにしろ彼女のことばかり見ているから、他の子は眼中にない。

 帰路は与野本町から埼京線に乗って、あっという間に最寄り駅に到着。鉄道インフラの凄さを身をもって体験できるのもウォーキングの良いところだ。はあ、どっこいしょ。

 歩くと、新しい曲のアイディアが次々と生まれるのだが、今日はカミさんが一緒だったので、お互い “罵り合ったり” して楽しい時間(本当、楽しかった)を過ごしたので何も浮かばなかった。
 歩いた距離はカロリー消費計によると12.33km。消費カロリーは352.4キロカロリー、燃焼した脂肪は20.0g。体脂肪率に変化が出るには、あと100kmくらい歩かないと駄目かも知れない。


>きく家について書かれたブログを見つけたのでリンク。2004年の記事。魚骨ラーメンも、こんな感じだった。ブログ主の正直な印象で、たぶんステマステルス・マーケティング)ではない(と思う)。

ラーメン&つけ麺食べ歩き きく家(埼玉県さいたま市)