3月31日(土)春の嵐

266105

 今日は朝から不穏な天気。朝から暖かい風が吹いていると思ったら、午後には強い雨と風で一気に気温が下がって冬のようになった。アメダスさいたま市観測点のデータでは14時00分の気温が17.2度、15時には8.1度まで下がっている。強風のために鉄道の運休もあった。ニュースサイトを確認したところ、千葉市で29.5m/s、東京の千代田区で28.5m/sの瞬間最大風速を記録していた。
 午後から近くの中学校の吹奏楽部の定期演奏会に出かけた。作曲工房には3人が通っている。
 身びいきではなく、とても良い演奏会だった。顧問の指導教諭2人に力があるからだと思う。今年で卒業する “ゆうか” ちゃんは、第2部で主役級の大活躍だったのでびっくり。なにしろ、レッスンではほとんど声を聞くようなこともないおとなしい子だったから。ソロをとってコントをやって踊りまくって、サイコーに楽しい子だったなんて全然気づかなかった。
 中学生のうちに、このくらい良い音楽体験ができるということは実に “運” が良いことだ。公立学校では本当に運だと思う。その吹奏楽部に憧れて越境入学しても顧問が転勤してしまえばお終いだ。
 こんなに良いコンサートなのに、わずか700席のホールが埋まらなかったが残念だ。

 商業的なステージは中身がどうあろうと、とにかく宣伝費をつぎ込んで動員をかける。人は話題に集まるものだ。過去にも、どれだけ迂闊だったか思い知らされたステージは少なくない。 ところが、どんなに良いステージであっても話題がなければ人が集まりようがないのも、また事実。

 帰宅後、脳のクールダウンに選んだのはドアーズ。ジム・モリソンという伝説的なミュージシャンが在籍したロック・バンド。古いバンドなのでリアルタイムでは間に合わなかった。彼らを知ったのは「限りなく透明に近いブルー」の中でだから1976年。モリソンの死から5年も経っていた。ドアーズはうるさくないバンドだった。それはもちろん音量のことではない。後のピンク・フロイドを思わせるようなテンポ感があった。これを読んで、急に聴いてみたくなった時には、ファーストアルバム「Doors」にある「The end」という曲がお薦め。彼らの人気曲を聴きたい時には同じアルバムの「Light my fire」あたりか。
 1979年に作曲したミニマルなピアノ組曲のタイトルに「Doors」とつけた。楽譜が行方不明なのだけれど、初演してくれたピアニストが持っているかも知れない。う〜ん、彼女の名前が思い出せない。もう33年も前のことだ。