広島原爆忌

核兵器の使用を時のアメリカ大統領に進言した科学者の一人としてアインシュタインが挙げられている。以前読んだ本では、アインシュタインはそれを悔いていたという記述があった。しかし、あらためてウィキペディアには以下のような記述がある。

ナチス・ドイツが先に核兵器保有する事を恐れた亡命ユダヤ人物理学者レオ・シラードらが、1939年同じ亡命ユダヤ人のアインシュタインの署名を借りてルーズベルト大統領に信書を送ったことがアメリカ政府の核開発への動きを促す最初のものとなった。この「進言」では、核連鎖反応が軍事目的のために使用される可能性があることが述べられ、核によって被害を受ける可能性も示唆された。なお、以降アインシュタインマンハッタン計画には関与しておらず、また政府からその政治姿勢を警戒されて実際に計画がスタートした事実さえ知らされていなかった。

真相は自ら探り出すしかない。問われるのは洞察力である。

これは現在の「原油暴騰のゆくえ」にも言えることだ。「遠からず暴落説」と「暴落はない説」(国際エネルギー機関(IEA)のチーフエコノミスト、ファティ・ビロル氏など)がある。原油価格について言うならば、私自身は暴落するかどうかは別として、今後、ある程度下落するだろうと予想している。暴落しては困る人たちが「日暴落説」を流している可能性も考えなければならない。「だって、誰々が下がらないと言っていた」と、他人の発言を根拠にする人たちがいる限り、有効だからだ。
原油の既知埋蔵量、予想される採掘可能な未発見埋蔵量、現在の原油供給量、原油輸入国の脱石油政策に向かう重力、投機筋の動き、後追い投機(原油が高いからというだけで投機に走る分かっていない人たち)の動向、儲けに走るOPEC非加盟国の原油増産の動き、あたりを調べれば少しは状況が把握できるだろうか。
日本政府は、太陽光発電などのエコエネルギーの買い取り価格をドイツ並みに引き上げるべきだと考ええている。あっという間に自然エネルギーの導入が進むことだろう。


22時40分

午前中のレッスンは調律師、というよりピアノ技術者のNさん。哲学的な思考のできる人で、抽象的な概念でも伝わる。人生の上でなにがしかの成果を挙げることのできる人なのだろうと思う。何をなすべきかを明らかにすることは誰にとっても非常に難しいものだが、その答えにたどりついて欲しい人のひとり。

午後はレッスンがひとつキャンセルになったので新曲に取り組む。いくつかのレッスンをはさんで、つい先ほど完成。2巻に収録しようと思って書き始めたのだが、内容が濃くなってしまって第3巻に。仮題だが「描かれなかった絵」。「投函されなかった手紙」というタイトルも候補だったが、100年後に意味が通じなくなっている可能性があるので避けた。世田谷バックアップ基地に1版と2版を送付。これでハードディスクがクラッシュしても安心。もし、中学時代にこの曲を書き上げていたら感激していたことだろう。

時間が前後するが、夜のレッスンはナツミちゃん(高2)とカナコちゃん(高3)。ナツミちゃんには2週間後に「ウラノメトリア第2巻」の連弾曲の録音のプリモを務めてもらうことに。
カナコちゃんは受験勉強のまっただ中だけれど、ピアノのレッスンには休まずやってくる。英語が得意だけれど、最近は古典にハマっているそうだ。2人とも私の高校時代よりもずっと賢い。私もこの2人くらいお利口さんだったらどんなによかったことだろう。思い返せば、高校時代は霧の中にいた。