ウラノメトリア第2巻その後

1815

 ウラノメトリアの完成が迫ってくると、どうしても早期完成圧力が加わって夜眠れない。ベッドに入っても、寝ているヒマなどあるのか(あるに決まっているのだが)と思って起き出してしまう。今朝も就寝が4時になってしまった。日の出が05時19分まで遅くなっているので暗かったが、夏至のころなら明るくなっていて眠るどころではなかっただろう。
 今朝は9時30分から練馬のSさんのレッスン。まだバイエル終局だが熱心さでは一番。ハノンを重力奏法で弾くために、どうしたら余計なことをせずに済むかという問題に取り組んでいる。今日は、ついに数カ月前からの課題であったロールンクをマスター。バイエル101番に間に合った。101番はロールンクとフレーズ周期のセンスを以て弾けば「天上の音楽」のように響く。
 昼は、母親に頼まれて近所の大型スーパーへ買い物に行く。ニュースではさまざまな食品の値上げが報じられているが、スーパーの経営努力はなかなかたいしたもので、一部の小麦粉系商品を除けば影響は感じられない。
 娘の“たろ”は文化祭の代休。キッチンなどの家事を任せる。それからセンター試験の申し込み。いよいよ受験本番だ。第2志望以下は受けない。合格すると心が揺れてしまう。果たして何浪すれば済むのか?

 佳恵先生から彼女の門下生発表会のプログラムが届く。みんながんばっているのだ。彼女の発表会は第1回から聴かせていただいているけれど、お弟子さんたちの進歩が著しい。ということは彼女自身が進歩しているということだ。裏がえせば、毎年かわりばえしない発表会を続けているレスナーは進歩していないことになる。

 そういえば、昨日数学者のM先生から「純粋対位法を学ぶ意味」を訊ねるメールが届いた。実によい質問だ。私も全く同じ質問を土肥先生にしたことがある。返信の内容はここには書けないが、音楽の発達の歴史がからんでくる興味深い問題である。