秋分の日

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 今日は秋分の日。下のリンクは、トルコで撮影された2007年12月、2008年3月、2008年6月の1時間ごとの太陽の軌跡。

http://antwrp.gsfc.nasa.gov/apod/ap080922.html

 今日は「きたい音楽教室」の第4回発表会。赤羽駅でリョウコ先生と落ち合って、ついで大江戸線都庁駅でチカコ先生と合流。私は“おのぼりさん”なので、そびえ立つ高層ビル群を珍しげに見上げてばかり。新宿NSビルでランチ。オペラシティ方面に向かって歩くと、目的の角筈(つのはず)ホール。このホールは初めて。ロビーで、いきなり茜ちゃん(小3)に出会う。すっかりお姉さんになっていたのでびっくり。2年前に「北風」を弾いてくれた彼女に文京シビックホールの廊下で出会った時には固まられてしまったのだった。
 今日は指導講評を書く事が目的。最初の頃は短い曲が多くて1、2行しか書けない。3年前に初めて聴いた発表会から年ごとに成長し、第4回目の今年は別の教室のように変化していた。これは、もちろん北井先生の進歩を表す。それらについては、今日の作曲工房定期便に書いたので、そちらを参照。
 書きそびれたことをまとめると、角筈ホールのスタインウェイ(D274)は、コンディションがとてもよいこと。今日一番すぐれた演奏は、リハーサル時のKobold(グリーグ「叙情小曲集」第10集第3曲“パック”)であったこと。角筈ホールはアクセスが悪い事である。

 帰宅途中、赤羽駅を過ぎたあたりでカミさんの携帯に「カエルメール」を出すと、すぐに「げろげろげろ」という返信がきた。なんだこれはと思ったら、帰宅してから娘の“たろ”が勝手にカミさんの携帯から返信したことが判明。

 夕方、M先生から「動機作法」というタイトルの小論文が届く。たった3回のレッスンで、かなり遠いところまで到達したという印象。まだ詳しく読み込んでいないので正確ではないけれども、おそらく誤りはなく、本当に驚くべき洞察力と演繹力。このレポートを数学でたとえるならユークリッド平面上、物理学でたとえるならニュートン力学上の理論ではあるものの、これをクリアすれば相対論的音楽世界が待っていることになる。バッハ、ベートーヴェンショパンドビュッシーらが到達した世界である。3日後に控えるレッスンの準備の困難さを予感させる。木曜日の絵里子さんのレッスンもソナタ形式の時間構造からみた楽式論に関して進めていかなければならない。フィナーレ(ノーテーション・ソフト)ばかりに関わっていられない。なにしろ、彼女はルドルフ・レティが提唱した細胞音形理論と部分動機による統一問題を先にマスターしてしまって、大規模構造が後回しになってしまったという私にとって初めての例。おまけに、管弦楽法も同時進行している。レッスンは慎重にならざるを得ない。明日から定期レッスンが休みになるので、その時間を準備にあてられるだろう。