9月25日(木)-26日(金)

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 昨日25日(木)午前中は、次男坊「海太郎」の学費を振り込みに銀行へ。振り込め詐欺対策のための本人確認が厳格になっていた。息子の本人確認まで求められて参ったが、相手先の学校の確認がとれてセーフ。ついでに、キャッシュカードをICカードに変更する手続きをとった。生体認証も登録できる。本日をもって、我が家の貯金は底をついた。“たろ”の学費は教育ローンに頼るしかなくなった。早くウラノメトリアを書き上げなければ。
 午後は絵里子さんのレッスン。彼女は大学の聴講生であり(レポートだって試験だってあることだろう)、はるばる私のもとへ作曲のレッスンに通い(課題をやらなければならない)、ステージで演奏もして(もちろん練習もリハーサルもある)、フィナーレの講習会(時間もお金もかかる)にも行って、お弟子さんのレッスンもしているという私にとって見習うところばかりの人だ。彼女は必ず“モノになる”人材だろう。
 夜、NHKテレビの「クローズアップ現代」で、日本の医療機関における採血器具の使い回し問題が取り上げられていた。日本の一万を超える医療機関で採血型の血糖値測定器が使い回されていたという。医療従事関係者ならば危険性に気づきそうなものだが、みんなが普通にやっていれば判断力は失われてしまうということだろう。他山の石としなければならない。
 夜は音大生のチカちゃんの、いやもう“ちゃん”あらため、チカさんのレッスン。全調スケールと全調アルペジオを音大生レベルで実現することが目標。
 夜はタイトルのための言葉集め。本日の資料資料集は「なぜ犬は“ポチ”なのか」、「ふたりのルール」(国際結婚した夫婦の肖像集)、「猫・大通り」(武田花写真集)、「路傍の猫」(津田明人写真集)、「猫に金星」(岩合光昭写真集)、「自然の“色と形”」(前田真三)。
 「言葉集め」とは言っても、言葉をパクるつもりはない。イメージから想起される言葉を集めることが目的。焦らずに、じっくりと言葉の熟成を待つ。「ふたりのルール」が素晴らしい。異なる国に生まれた二人が共同生活する大変さと驚きが1枚の写真から伝わってくる。
 一度ベッドに入ったけれど眠る気にならないので、起き出してテレビの「ヒーローズ」(やったー!とマシオカ氏が叫ぶアメリカ・ドラマ)を観た。DVDを借りてきて全部観たくなった。朝が近づいてきたのでさすがに眠らなくてはと思って就寝。

 26日は午前・午後と数学者のM先生のレッスン。今日は、早くも楽曲の大規模構造について。ところが、和声学を修了していないことわかったので「準固有和音」までをひととおりさらっておいてもらうことに。
 今日のM先生傑作語録。ラフマニノフピアノ協奏曲第2番を聴いて「(自分なら)もっと盛り上げられると思う」。二人で大笑い。我々は自信過剰なところがよく似ている。

 夜、フルーティストの中島恵さんから電話。11月26日(水)大泉学園駅前の「ゆめりあホール」で行われるフルートアンサンブル・フラッシュの第15回記念コンサート。なんと、野村茎一特集ともいうようなプログラム。「9人のフルーティストのための組曲(1999)」と「コンチェルト・グロッソ(2005)」、さらにモーツァルトの「アイネクライネ・ナハトムジーク」の野村茎一編曲版(2001)が演奏される。なんという幸運だろう。彼女たちにはいくら感謝しても感謝しきれないくらいだ。