9月28日

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 今日は、いろいろと面白いことがあったのにバテていてPCに向かっていられそうにないので、今日の出来事は明日。
 
9月29日 12時追記

 午前中はピアノ技術者の中山さんのレッスン。中山さんの調律と整音はの目標は京都の森田ピアノ工房レベル。とても高い目標ではあるけれど、ぜひ頑張っていただきたい。さらなる目標は、整音を終えたピアノを実際にどのような音がするのかデモンストレーション演奏すること。私は、そのお手伝いをしている。どんなに美しく整音されたピアノでも、それが正しく打鍵できなければ全く意味がない。
 ずっと書き続けているように「ピアノは猫が歩いても音が出る」とか「誰が弾いても同じ音色」とか「高いピアノはいいピアノ」は、全くの誤り。クオリアの問題なので言葉で書くだけ無駄なのだが、ピアノの音を知らずに一生を終える人が大部分(特にピアニストや調律師のような専門家)などと書くと、ますます信じてもらえないことだろう。まさにガリレオ・ガリレイのようだが、最後に残るのは真実だけ。
 午後は絵里子さんとお仲間の皆さんのステージ。埼京線内で「バイエル☆マニア!」主宰の小池宏史さんと会い、戸田駅でチカコ先生と合流。
 駅前のレストランで、門下の音大生◎◎女史に「いらっしゃいませ」と迎えられる。お、こんなところでバイトしていたのか。たしか彼女はバイトを禁止されているはず。でも、私が「大学生になったらレッスン料は自分で払うように」といいつけたので、それを守ってくれているようだ。いいぞ。
 戸田市文化会館のピアノは最初、スタインウェイだとは思えないほどの酷いコンディションだった。調律も狂っている。こんな状態で演奏が始まったが、演奏者のレベルがおもったよりもずっとよく、実に気の毒だった。第1部の終わりに絵里子さんたち「ピアチェーレ」が登場。4人の声楽家とピアニストの5人編成。途中で絵里子さんがオリジナル曲の「緑の風の中へ」を演奏。ピアノが別物のように響いた。やはり打鍵の問題は大きい。最後のカルメンは、クラシック・エンターテインメントとして見事な仕上がりと賛辞を贈りたい。
 夕方からは、作曲工房に戻って小池さんのレッスン。すでに前日、彼から校訂譜が届いており、やる気充分。
 全音から出た、誰もが興味を持ちそうな楽譜を検証。少々高価だけれど、ピアノレスナーなどは「知らないと怖い」という心理圧力からきっと購入して読み込んでしまうことだろう。ところが、校訂者の認識に曖昧な点が多く、いくら読み込んでも結局分からないところが多い。具体的に指摘したいところだが、それよりも作曲工房の誰かが誤りのない「真の校訂版」を書くしかないだろう。
 最後にバイエル前半を通奏。あらためて宝石のような奇跡の曲集であることを認識させられた。早く多くの人に本当のことを知ってもらいたいものだ。
 午前2時頃、ダイニングに降りて行くと、娘の“たろ”が画集を積み上げて作業中。気に入った作品を集めては、インスピレーションを得ようとしている。
 昨夜(27日)、たろが構成している作品を見てウラノメトリア第2巻の「初めての属七」のタイトルを「ブロードウェイ・ブギウギ(モンドリアン)」に決めようと思った。