2008年11月5日(水)アメリカ大統領選挙

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 ピアニストのミハイル・プレトニョフがピアノを弾かなくなった理由に「それはいいピアノがないから」と答えている(11月4日讀売新聞夕刊)。手作業による製造技術が第2次世界大戦後失われたため、グランドピアノの音が悪くなったのだと言う。と、記事は続く。
 京都の森田ピアノ工房に行けば、まだ奇跡のようなピアノを新品同様の状態で手に入れることができるが、そういう有益な情報は溢れる無駄情報に埋もれてしまって肝心な人のところには届かない。これは、もう何十年も前にマーシャル・マクルーハンが予言したことだ。

 今日はレッスンの合間に自作の「9人のフルート奏者のための組曲」を聴いていた。9年も経つと作曲した頃の気持ちはすっかり忘れてしまい、まるで他人の曲のように新鮮に聴けて面白い。この曲に何か呼びやすい愛称があれば、と思った。

 アメリカ大統領選挙民主党オバマ候補が当確となった。彼は世界をまともな方向にかじ取りしてくれるだろうか。アメリカ大統領は、その権限が大きいだけに誰がその務めを果たすかによって世界は確実に影響を受ける。8年前にゴア候補が当選していたら、いま世界はどうなっていたのだろうか。