11月30日(日)

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 麻生総理の発言が“失言”や“言い間違い”として報道されているが、実際には彼の認識をそのまま表した発言としか思えないものも少なくない。
 タクシーが1日7万円くらいの売り上げがあると思っていること、カップラーメンは400円くらいすると考えていることなどが、彼の発言から見て取れる。
 下にリンクした動画は2003年のものである。
「2005年までにIT、いわゆるフロッピーでつなぐということが・・」という彼の発言は驚くべきもので、当時すでに過去のメディアになっていたフロッピーディスクと、IT(information technology)とを完全に混同している。

参考URL
http://jp.youtube.com/watch?v=r9giYCIOY4w

 外相時代の記者会見でも、オタクであるはずの麻生氏は「名探偵コネン、コネン・・・」としどろもどろになり、タイトルの元となったシャーロック・ホームズの作者であるコナン・ドイルすら知らない様子を明らかにしている。彼は自分をオタクだと言っているが、オタクたちはお互いの匂いでオタクを認識するので、自称オタクは通用しない。オタクは発言の端々に自らのこだわり(微妙な差異の区別)が覗くのですぐに分かる。

参考URL
http://jp.youtube.com/watch?v=YBh51qWI4oc

 決して、この場で麻生総理の揚げ足取りをしたいのではない。自民党が、なぜ麻生氏を総裁指名してしまったのかということを言いたい。彼の日頃の発言を聞いていれば、麻生氏が首相となった時、自民党の支持率が低下することは予測できたはずである。私は特定政党を支持する者ではなく、どちらかというと浮動票であるのだが、自民党には他にも優れた人材がいたのではないか。これでは国民は、自民党の中枢に判断力がなかったと思うことだろう。

 もし、自民党失地回復を図るとしたら、たとえば、少なくとも党本部は医療保険制度を正しく理解しており「たらたら飲んで食べて何もしない人の分を何で私が払うんだ」という見解ではないということを一刻も早く国民の前に示す必要があるだろう。