12月13日(金)

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 夜の定期便「北村朋幹ピアノリサイタル」の続き。
 
 バッハの後はグリーグの「叙情小曲集」から7曲。グリーグを弾く前に、調律師が2人がかりでピアノ弦に貼り付けられたプリペアードされたアイテムを外す作業が行われた。
 グリーグ7曲の選び方がなかなかよくて、彼本人のセンスだとしたら見事だ。そして第1部の終わりはショパンのバラード第1番。演奏は若さを感じさせるスピード感溢れるものだったが、ひょっとしたら巨匠的になるのを避けたのかも知れない。
 休憩時間20分をかけて内部奏法用のためにダンパーに貼り付けられた音名識別タグを剥がしたり、調律を修正して、あっという間に過ぎた。
 第2部はドビュッシーの「2つのアラベスク」とシューマンの「クライスレリアーナ」。「アラベスク」は小品という扱いで、少々もの足りない感じ。クライスレリアーナを聴くのは数えきれないくらいだけれどシューマンはいつもながらよく分からない。結局、第2部は第1部に及ばない印象だった。

 北村朋幹さんは、2009年3月26日(木)に大友直紀指揮/東京フィルと共演してショパンの「ピアノ協奏曲第1番」を弾く。会場は「ルネこだいら大ホール」。

 話題は変わって、今朝、テレビにニューハーフ・タレントの「はるな愛」が出ていた。2人とも「性同一性障害」を読んだばかりで、10人いれば10とおりのケースがあり、外からは本当のことが分からないことも知ったので、人生の複雑さ、不思議さについて話し込んでしまった。