1月16日(金)

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 今年の定期便の日付にしばしば2008年が混じっていた。いつも短時間で急いで更新するということもあるが、日付のあたりはウワの空ということだろう。自戒。
 明日はセンター試験。今年は作曲工房関係の受験者が多い。ついでに娘の“たろ”まで受けるのだから私も歳をとるはずだ。全員の実力発揮を祈るばかり。

 自動車業界のみならず、産業界は大不況に見舞われているが、原因は金融危機だけにあるのではない。むしろ真の原因は産業界自らが招いたのではないか。それは消費者を育ててこなかったことだ。人件費の削減は、消費者でもある社員の購買力を奪う。特に若者の購買力が落ちていて、それが若者のクルマ離れにつながったのではないか。そして、収入減は晩婚化を招き、少子化を加速した原因でもあることだろう。目先の利益を追った結果である。
 転じて、受験産業はどうだろうか。勉強したところで“頭が良くなる”わけではないのは周知のとおり。親は知識の多い子どもを育てたいのではなく、人間力を育てたいのではないか。教科書に「責任感を持ちましょう」と書いておけば責任感が育つのかと考えると分かりやすい。文字や言葉は知識にはなっても身につくとは限らない。目先の利益を追ってしまった産業界の指導者たちはどちらだったのか。
 作曲工房を巣立った若い人たち(あるいは若くない人も)が将来どのような活躍をするかが非常に楽しみだ。