1月18日(日)

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 今日、アンドリュー・ワイエスの死を知った。家族を含めて、おそらく一番多く展覧会に通った画家だろう。
 センター試験2日目。娘の“たろ”は昨日で終わり。今日は採点。
 朝から長男の風太郎と更なるCO2削減を目指して窓の断熱処理を行なう。レッスン室の2つの小窓だけで時間切れ。風太郎の部屋は次の休日に。効果はまだ分からないが、深夜になってもコールド・ドラフト(窓際の下降気流)をあまり感じなくなった。
 FM番組の「20世紀の名演奏」はジョン・オグドンだった。天才というか奇才というか、特異なピアニストだった。番組プログラムには登場しなかったが、ソラブジ作品を録音しようという意欲はどこから出てくるのだろうか。
 昼すぎ、能楽鑑賞に行く父を近くのホールまで送る。
 午後、「音の絵日記」の絵里子さんから次のレッスン曲となる新曲(フルートソナタ)の楽譜が届く。DEACソナタではラヴェルくらいの時代様式だったが、今回はストラヴィンスキー新古典派時代くらいまで進んだ音選びだったのでびっくりした。とても面白かったので可能な範囲で添削して返送。自分が演奏できない楽器の曲を書く時に留意しなければならないことは、その楽器の奏者が日常的に歴史的名曲を相手にしているということだ。我々作曲家は常に音楽史上トップクラスの楽曲と比較される運命にあるわけで、全くごまかしが効かない。それを避けるひとつの方法が批評不可能な難解な曲を書くことだが、今度は自分を裏切りかねない。
 夕方、FMでトゥリーナ、ヴィラ=ロボス、ドビュッシーラヴェルのオーケストラ作品を聴いた。若い頃はトゥリーナやヴィラ=ロボスが面白くて仕方がなかったが、今はドビュッシーラヴェルの偉大さが聴こえてくる。夜にはドビュッシーの「放蕩息子」を初めて全曲聴いた。ドビュッシーは若い時からドビュッシーだった。
 次の番組はバルトークの合唱曲。バルトークが大作曲家であることを再確認させるような選曲。
 ウラノメトリアの作業も進んだ。レッスンの手引きを書き始めたが、この作業が実に面白い。