2月1日(日)

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 comScoreというところが世界のインターネット人口を発表した。信憑性は分からないが、何でも統計をとる組織のようだ。

http://jp.techcrunch.com/archives/20090123comscore-internet-population-passes-one-billion-top-15-countries/

 私自身は国別ネット人口よりもパーセンテージに興味がある。下のリストは国名の次が2008年12月にインターネットにユニークアクセス(重複を除いたアクセス)した人口、その次の数字はウィキペディアに記されている2007年の推計人口を四捨五入したもの、最後が私が電卓で手計算したパーセンテージ。それらの数字には転記ミスなどがあるかも知れず責任が持てないのでご自分の判断で見ていただきたい。

1位 中国 1億7970 万/13億2863万/13.5%
2位 アメリカ 1億6330 万/3億583万/53.4%
3位 日本 6000万/1億2797万/47%
4位 ドイツ 3700万/8260万/45%
5位 イギリス 3670万/6077万/60%
6位 フランス 3400万/6165万/55%
7位 インド 3210万/11億6902万/3%(2.7%)
8位 ロシア 2900万/1億4250万/20%
9位 ブラジル 2770万/1億9180万/14%
10位 韓国 2730万/4822万/57%
11位 カナダ 2180万/3288万/66%
12位 イタリア 2080万/5888万/35%
13位 スペイン 1790万/4428万/40%
14位 メキシコ 1250万/1億653万/12%
15位 オランダ 1180万/1642万/72%

 インターネットの普及には様々なハードルがある。所得水準もそのひとつだが、アフリカ諸国では電源問題があると聞く。つまり供給されている電気の電圧変動が少なく、瞬時停電などでとぎれることがなく、ノイズも少ないという質の高さの問題である。つまり、ネット回線以前のインフラが未だ整備されていない国が多いらしい。もちろん教育水準も重要な要素だろう。
 もうひとつ、インターネットの普及には問題がある。情報の共有化というのは両刃(もろは)の剣であって、人々が流言飛語や根拠の曖昧な情報を鵜呑みにするようであれば、情報操作が容易く行なわれることになる。事実や本質を捉えようとする姿勢を育てなければ、誰でも発信者になれるネット社会は成熟していかない。

 私たち、あるいは子どもたちを鍛えてくれるのは教育機関だけでは足りず、自然界の容赦ない振るまいから学び、自らの身体の反応から学び、芸術と対峙する(つまり、自分自身と向き合う)ことだと思うがいかがか?