2月17日(火)

17098

 早朝から間違い電話で強制覚醒。体調が1日で回復するわけがなく「ゐ゛も゛ティ゛わ゛る゛い゛〜」という気分。こういう日は洗いものなどが辛い。1時間以上かけて定期便を更新。どんなに後送りしようとも、主夫の朝には食器洗いが待っている。
 家事をこなすうちに、どういうわけかインスピレーションが。昨日に続いて不調の日に限って絶好調。しかし、体力と集中力がないので作業はタラタラとしか進まない。インスピレーションを失うわけにはいかないので、延々とやってしまう。昼にようやく休憩をとっていると新聞に“わらび餅”の記事が。たまに本物の「わらび粉」が手に入ると作るのだが、気合いとスピリットを注入しなければならない(こねるのが難しい)ので、その機会は少ない。が、びっくりする美味しさである。それは吉野の本葛100パーセントのくず餅と肩を並べるだろう。どれどれと新聞紙面を読むと、なんとそれは庄野真代さんのインタビュー記事だった。
 庄野真代さんについて予備知識は何もないのだが、私と同世代だ。彼女は病気がちで、小学校3年で腸を切除するほどの大手術も経験し、医者からは「もう助からない」と見放されたこともあったという。しかし10代になると健康を取り戻し、生徒会長も経験(本人の公式ブログから)。学生運動からスカウトされるも違和感を感じて参加せず(当時の私も同感)。18歳でボーカルオーディションに合格して音楽活動の道に。ところがそのさなかに休業宣言して作曲家の小泉まさみ氏と結婚(のちに離婚)、2年かけて世界一周の旅に(ウィキペディアより)。帰国後は音楽活動の幅も広がりアジアでもデビュー。2000年に法政大学「人間環境学部」に入学、2004年には早稲田大学院「アジア太平洋研究科国際関係学科」入学。2006年に大学院修了。現在は自ら創設したNPO法人「国境なき楽団」代表として活動するというインスピレーションにあふれる人だ。
 「ゐ゛も゛ティ゛わ゛る゛い゛〜」などと呟いている場合ではない。何を為すべきか分かっているかいないかで人生は大きく分岐する。
 作曲、校訂、演奏、レッスン、そして人生。どれも“わらび餅”づくりとよく似ている。インスピレーションと熟慮が必要だ。