6月29日(月)

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 ピアノのセールに関する案内が続けて3社から届いた。スタインウェイを154万円値引きしますというものもあって、各社の財政事情の苦しさを窺わせるものばかりだった。
 そんな折り、イオングループが第3のビールを100円で売り出すというニュースがあった。我々消費者は内容物についてしかイメージしにくいが、原材料を出荷する農家の人件費(どこの国か分からないが)、種苗会社、肥料メーカー、ひょっとしたら農薬会社、それらの輸送コスト、農業用水利権、ボーキサイト掘削会社(たぶんオセアニアのどこか)、精練会社、アルミ地金輸送、アルミ缶製造会社、アルミ缶印刷会社、第3のビール醸造会社、輸送コスト、そして販売コスト。まだまだあるのだろうが、それだけのコストがかかっているはずだ。誰が正当な対価を得られるのだろうか。
 経済市場の競争原理に任せておけばデフレ圧力が弱まることは考えにくい。緩やかなインフレを持続させるためにも、明らかに効果のある金額の定額給付をもう一度実行すべきだろう。