9月16日(水)

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 鳩山新内閣がスタートした。夕方になって閣僚も発表され、テレビのニュース報道も新内閣一色となったようだ(レッスンが始まったので夜のニュースは少ししか観ていない)。
 ネット上にはコスプレ風俗ライターなどをしていたとして話題になっている田中美絵子議員について「仰天過去」などというような報道を続けているが、2009年の今、これが仰天なのだろうか。国会は本来、国の縮図であるべきで、男女比のみならず、出身地域・職業・年収などが国民の実態に近いほうがよい。
 ニュース記事のレベルが下がっているように思えるのは、ジャーナリストの世界で新人達がベテランから鍛えられる機会を失っているからではないかと推察しているのだが、どうだろうか。仕事以外の付き合いが減ってきているであろう今、仕事中に先輩記者から学べるような勤務環境を整えないと、ますます状況は悪くなりそうだ。それでも、新聞社のように伝統ある職場では高い報道レベルを保てるかも知れないが、新興のネットジャーナリズムが育つためには、何らかの努力が必要だろう。職業差別になりかねない記事を平然と書いた記者も後で気づけば恥ずかしい思いをするかもしれない。
 しかし、一番重要なのはニュースの受け手側である。国民のレベル以上のジャーナリストは育たない。

 今日は、レッスンに来たカナコちゃんからタイの話を聞いた。先週はレッスンを休んだと思ったらタイにいたそうだ。友人の父親が国連で働いていて、タイに赴任しているので、そこを拠点に友人と2人タイを巡ってきたという。
「せんせい、一度タイに行くべきですよ」
「行きたいけど飛行機乗れないから行けない」
「想像していたイメージと全然違ってました。水上マーケットなんて行かなくちゃ分からない」
「そんなこと言われても飛行機乗れないからカナコちゃんの話でガマンする」
「もう〜〜〜〜〜(カナコちゃん、とむりんせんせいにイライラする)」
「だって、新幹線だって乗りたくないんだ」

 来週はイギリスのエディンバラから戻った “きくえ” ちゃんから話を聞く番だ。練習しておこう。
「テスト、テスト、飛行機乗れない。乗れません」