12月14日(月)

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 今日、事業仕分けによって予算削減・廃止されてしまう可能性の高いオーケストラ関連の補助金の嘆願メールを送って欲しいという連絡が回ってきた。N響のIさんからのメールの転送ということだった。もちろんすぐにメールを送信した。皆さんも、もし賛同していただけるならご協力願いたい。
 私の立場は景気回復優先なのだが、オーケストラは一部の団体(日本で2団体?)を除けば、補助金なしでは黒字経営があり得ないので、この補助金事業は継続すべきと考える。数多くのハイレベルなオーケストラが育っていることは日本が世界に誇るべきことだと思う。ヨーロッパのクラシック音楽界が停滞ぎみ(奏者が育つ素地が弱体化している)であることを考えると、いずれ、音楽を学ぶ若者は日本か中国に集まる(留学する)ことになるだろう。
 まさかと思うかも知れないが、東京がウィーンのような音楽の都と呼ばれるようになることもあり得ることなのだ。そうなれば、文化発信ばかりか、経済効果も非常に大きくなることだろう。すでに楽器製作において、日本は世界の一流となっている。
 残るは作曲界だ。ベートーヴェンモーツァルトのような、非常にレベルが高いのに全人類のための音楽を生み出す努力をしなければならない。一部の人のための晦渋な音楽は、コンクール受賞などのニュースにはなっても歴史に残ることは難しいだろう。なぜなら、いつも主張しているように、音楽を後世に伝える力は「演奏したい」「聴きたい」と思う演奏家や聴衆の気持ちだけだからだ。だからといって聴衆に迎合しても飽きられるだけだ。本物だけがそれを実現できる。

以下に文部科学省へのメールについてコピペしておく。大臣や政務官のあとに「様」を加えるべきだろう。


【1通目】
nak-got@mext.go.jp

件名:事業番号「4」事業名「文化関係1 独立行政法人日本芸術文化振興会

本文:中川正春文部科学副大臣 後藤斎文部科学大臣政務官
『芸術創造活動特別推進事業助成金の削減・廃止に反対します。』

最後に、ご住所とお名前を忘れずに!

【2通目】
nak-got@mext.go.jp

件名:事業番号「5」事業名「文化関係2—芸術家の国際交流(学校への芸術家派遣)」
本文
中川正春文部科学副大臣 後藤斎文部科学大臣政務官
『プロ・オーケストラによる本物の舞台芸術体験事業の廃止に反対します。
この事業は日本の文化活動を底支えしようという事業、また子供達の感性を豊かにし、将来の日本を担う人材を幅広く育てよう、という事業だと考えます。
この事業の継続を強く希望します。』

最後に、ご住所とお名前を忘れずに!
期限は12/15です。