5月22日（土）

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　ナナちゃんのレッスンを終えてから、入谷鬼子母神近くの仏具店に。
　亡き母のたっての希望のひとつが仏壇の買い替え。にもかかわらず、まさか私が仏壇選びをすることになるとは思ってもみなかった。なぜなら私自身は仏壇に収まるつもりは毛頭ないからだ。もし私が死んだら仏壇の代わりに楽譜を開いてほしい。そして“りん”を鳴らす代わりにピアノを響かせてもらうほうがずっと嬉しい。しかし、母は仏壇を重要と思っていたわけで、息子としてはその想いには精いっぱい報いるのが筋というものだ。
　紹介されて出向いたのは仏壇・仏具の高級店で、貴重な木材を使う凝った造りの仏壇ばかりが展示されていた。ネット上で安値を謳っている仏壇とは少々異なる雰囲気に気圧（けお）されながらも、じっくりとみていくうちに指物の技術が見えて来ていちいち驚く。
　樹齢700年を超える屋久杉、あるいは鉄刀木（たがやさん）という非常に堅い木材によるものは数百万円という値がついていた。基本は黒檀と紫檀材による仏壇だが、それらも高価。
　当然のことながら、わが家には分相応と思える仏壇を選んだ。ひとつだけ贅沢したのは「たまゆら りん」というもの。美しい音色がとても長く響く“りん”の逸品。以下に鳴らした時の動画をリンク。

たまゆら りん
http://www.youtube.com/watch?v=vU-W7R6CIl8&feature=related

　
　最後に、どうでもよい話題をひとつ。
　ヨーグルト好きの長男が最近チチヤス・ヨーグルトにハマっていて、薦められて食べたら確かに美味しかった。というよりもヨーグルトはこんなに美味しかったのかと改めて感心してみたりして・・・。ググってみるとチチヤス乳業が日本で初めてヨーグルトを製造したらしい。
　父は日本ルナの「バニラヨーグルト」にハマっていて、こちらも食べてみると普通のデザートのようで美味しい。私は強いて言うならダノンのヨーグルトが酸っぱくなくて好みだったけれど、知らない間にヨーグルト売り場には選び切れないくらいの多種多様な製品が並んでいて、今浦島になってしまったような気分。そういえば、ずっと前に「カスピ海ヨーグルト」を飼っていたこともあったような。
　ヨーグルトと長寿の関係も立証されたわけではない、ということを専門家も言っているから食品信仰（フードファディズム）となってはならない。