6月23日(水)

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 「2台ピアノのためのソナタ(2004/2010)」の改訂初演日は11月5日(金)午後7時。会場は「さいたま芸術劇場 小ホール」。それ以外の、たとえばチケットの入手方法などの情報は分かり次第作曲工房HPエントランスの「お知らせ掲示板」に告知します。演奏は坂本景子さん、田中順子さん。
 「4手版」では、第1楽章、第2楽章に人気が集まったけれど「デュオ版」では第3楽章が人気となるかも知れない。疾走感や、ピアノが鳴り響く感じ、プリモとセコンドとの対話感などが前2楽章を上回った。もともと連弾用の曲ではなかったのだろう。フルレンジのピアノ鍵盤2セットが与えられて息を吹き返した。
 そのように考えると第2楽章は4手向き。デュオ用に書き直してもそれほど変化はない。もちろんオリジナルの魅力もそのまま。
第1楽章は、まだ書き上げていないけれども、ひょっとすると第3楽章のように化ける可能性はある。なぜなら、頭の中に4本の五線がしっかりとできあがったから。少し前まで連弾思考(ピアニスト2人の指がぶつからないように考える)になっていたけれども、今は協奏曲思考とでもいうようなモードになっていて、連弾曲を書こうとすると鍵盤が足りなくなるかも知れない。
 長編を書き上げたばかりの小説家が「今は短編が書けない」と発言するのと似ているだろう。
 第3楽章は299小節で演奏時間はソフトウェア上の設定テンポで6分30秒ほど。
 ちなみに第1楽章は224小節でおよそ6分、第2楽章は104小節でおよそ4分40秒。テンポによって前後するけれども、概ね17分程度になることだろう。