8月5日(木)外山啓介ピアノリサイタル
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今日も猛暑。さいたま市観測点は35.5度(12:30)。最高気温は兵庫県 豊岡観測点の38.0度(14:33)。
ウラノメトリア編集会議では3βの序文の推敲。ピアノ曲集の序文の中には、散文的であまり意味がないように思えるものも少なくない。ウラノメトリアでは序文さえも、読む人にとって示唆にあふれた意味あるものにしたいと考えているので慎重に推敲。
3βには古い作品も数多く収録されているので、声部の表記があいまいな点などをビシバシ指摘されてしまった。指摘されればそのとおり。大急ぎで全てを洗い直して修正しなければ。次回の会議は2週間後。
夜はサントリーホールで外山啓介さんによるオールショパンプログラムによるリサイタル。
1.ワルツ第2番
2.エチュード作品10-1、10-4、10-12。25-1、25-11。
3.スケルツォ第4番
4.バラード第4番
休憩
5.ノクターン第15番、第16番。
6.ピアノソナタ第3番
アンコール
7.舟歌
8.幻想ポロネーズ
1984年生まれ。若くてイケメン。
なんの気負いもなく端正なショパンが紡がれて行くという印象の演奏。大上段に構えることもないので打鍵は堅くなることなく美しい音色。練習の成果を聴衆に聴かせるタイプの正反対と言えば分かりやすいだろうか。
こんな演奏ならずっと聴いていられる。とうとう日本にもこのようなタイプのピアニストが現れたかという感慨を持った。似ているわけではないが、強いて言うならダン・タイ・ソンのようなタイプ。
テンポ・ルバートが、全くといってよいほどない。つまり、ペリオーデを演奏の基本としている証拠。
アンコールに舟歌や幻想ポロネーズのような大曲を持ってくるのは秀逸。つまり、どうせアンコールを要求されるのなら真の終曲を持ってくればよいということだ。
幻想ポロネーズにすっかりやられてしまって、帰り際にCDを買ってしまった。
今日お会いしたのは、おちゃめさんとたまりんさんのほかに、中山さんご夫妻と高綱先生ご夫妻。
いやあ、良い夜だった。
帰宅は遅くなり、最寄り駅を降りた時には木星が東の空20度ほどの高さに輝いていた。