8月27日(金)

82053

 ウラノメトリアの浄書作業で最も時間がかかるのが、ペダルの図形記号。本来ペダルは、ここで踏んでここで離すというようなことを前もって決められない側面がある。それを規定してしまってよいのかという問題があるのだが、作曲者の判断の基準のひとつとして大部分の曲に書き込んである。そもそも奏者のタッチによってペダルの踏みかえは大きく変わってくる。作曲工房で指導している主要なタッチは、ペダルを踏んでいても音が濁りにくいものだ。だから、強い打鍵の人が楽譜どおりに従うと、響きが濁る可能性がある。

 明日は、虎ノ門(港区)のJTアートホール「アニフィス」で開かれる大導寺錬太郎さん、俊平さん兄弟によるオータムコンサート。
 圧倒的なピアニストである兄の錬太郎さんと、ポエティックなピアニストである弟の俊平さんのコントラストが聴けることだろう。
 錬太郎さんは、得意なジャンルに絞って演奏を続けていけば多くの人が彼の凄さに気づきやすいのではないか。明日の最初のプログラムはモーツァルトだが、彼にモーツァルトは似合わない。ほかに、ドビュッシーシューマンラフマニノフ。こちらは向いているプログラムだろう。とにかく、これだけの逸材が目立たないはずがない。
 開演は午後2時、全席自由2500円。今週は毎日4時就寝だったので、明日は熱中症にならないように対策を立てなければ。今日は大急ぎで寝れば3時過ぎには就寝できるか?