10月30日(土)台風第14号(チャバ)

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 今日夕刻、台風14号が関東の南沖を通過したが、すでに勢力は弱まっていて当地には大雨も被害もなかった。
 遠地からおいでくださったM子さんのレッスンも無事終わり、一安心したのも束の間、明日の「M3 2010秋」の準備に奔走。つい先ほどCDラベルのプリントを終わったところ。楽譜もキャリーバッグに詰めて、あとは寝坊しないようにするだけ。遅刻すると入れない。

 今日の讀売新聞朝刊11面にある「時の余白に」(芥川喜好/編集委員)の「鴎外の静かな遺産」は素晴らしい記事だ。一部を引用する。

・・・前略
 何でもないことが楽しい、ということはおそらく時代を超えた意味があります。すなわち長居人生をそれなりに満ち足りて生きるための、それは極意だということです。
 若い人なら結構、何十年も生きた大人が自分なりの過ごし方をもたず、何か面白いことはないかと右往左往してあちらこちらのイベントへ走り、こちらの行列へ並ぶ姿は、もの悲しい。
・・・以下略

 このあと、鴎外と早世した次男を除く子どもたち4人との心の交流が鴎外という人物を浮かび上がらせる。長女の茉莉の言葉「パッパ、それは私の心の全てだった」だけでもその凄さが分かる。
 讀売新聞を購読しているか、あるいは購読している知人がいたらぜひとも一読して欲しい。

 昨深夜にはハードディスクレコーダーに録画されていた「ブラッド・ダイヤモンド」(2006)という映画を観てしまった。どんな映画なのだろうかと、ちょっと見するつもりが結局最後まで停止ボタンを押せなかった。アフリカの様々な地域でおこる紛争・内乱などの記事にしばしば現れる「少年兵」がどのようにして生まれるのかが描かれていて心が痛んだ。アフリカの病巣は深く、表面的な国際援助ではどうにもならないように感じた。

 今日こそ早く寝よう。