1月26日(水)

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 今日のレッスンのテーマはロマン派。
 ロマン派の理解は意外とやっかいで難しい。膨大な水量を湛えた大河のようだからだろう。
 しかしロマン派がどこに向かおうとしていたのかさえ気づけば、あっという間にロマン派を貫く共通するセンスが聴こえてくることだろう。
 今日扱った教材の一部を挙げると、リスト「スケルツォとマーチ」、マーラー交響曲第10番第1楽章」、シェーンベルク浄夜」、ワーグナートリスタンとイゾルデ」、ストラヴィンスキーペトルーシュカ」ほか。
 
 今日のビストロ “とむりん” の夕食も気合い入りまくり。「ポーク・ロース生姜焼き、温野菜とキノコ炒め添え」というシンプルなメニュー。ところが、おろし生姜への漬け時間に気を配って風味を出したつもりの生姜焼きよりもキノコ炒めのほうが評判がよくて少々複雑な気持ち。
 夜は、あかねちゃんがウラノメトリア3ガンマをついにコンプリート。彼女の弾く「Alla Marcha」がとてもいい曲なので、びっくり。作曲した1970年当時のことをよく覚えている。あの頃は一曲一曲、何を書くにも困難の連続で、綱渡りをするような真剣さだった。今だって困難さに関しては大して変わっていないが、当時は完成しないのではないかという不安が常につきまとっていたように思う。
 10時をすぎてから、ようやく学校から帰宅したユリちゃんがレッスンに来た。スケールの試験が近いので、その対策。スケールに近道などない。しかし、練習だけでは上達も難しいので、指先が鍵盤に着地するポジション、その時の手首の位置などひとつひとつ確認して、指送りしていることを忘れるような滑らかなスケールを目指すことに。スケールはピアノの基本であり奥義でもある。