3月21日(月)春分の日

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 日本国内は震災と原発事故の報道一色だけれど、世界はずっと動き続けている。
 リビアではカダフィ大佐の邸宅が多国籍軍によって空爆されて壊滅した。カダフィ大佐は攻撃を恐れて常に移動しているため不在だったと見られるが、事実上、軍の指揮権を奪われたと考えられているようだ。多国籍軍は、これまでに120基ものトマホークミサイルでリビア政府の主要施設を破壊してきた。北朝鮮首脳陣も気が気ではないだろう。
 シリアでも民主化を求める1万人規模のデモがあったことが報じられている。20世紀半ばには共産化ドミノ現象が進んだことがあったが、今は民主化ドミノ現象になった。政治形態がどのように変わっても、大切なことは国民の命を守る姿勢が貫かれるかどうかだろう。
 原子力発電を怖いと思う前に、原子力発電の危険性を知りながら導入してしまう政治家がいるということのほうが怖い。民主党の議員が「(被災地で)ガソリンの貯蔵所が足りないのなら学校のプールにためればどうかと検討した」とテレビで発言していた。石油会社が絶対にやらせないから大丈夫だとは思うが(それ以前に消防法で厳しく禁じられている)、このような発想をする人が国会議員にいるというだけで、日本の立法が心配になる。

(動画)民主党 「ガソリンをプールに貯めようと検討した」2分48秒