4月11日(月)ウラノメトリア2α追加エチュード収録版入稿

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 「ウラノメトリア2α追加エチュード収録版」の全データファイル入稿を、つい先ほど完了。
 印刷会社で使っているイラストレーター(ソフトウェア名)のバージョンが少し古いために、こちらで持ち込んだバージョンを読み込めず、装丁のうしおさんにダウンバージョンしてもらって再入稿。

 ここから時系列は午前中に戻る。
 昨夜まで遅々として進まなかった「練習の手引き」の短縮化も何となく済ませて脱稿。揃ったファイルをCD-Rに焼こうと思ったら、PCのドライブが昇天寸前で難儀した。Appleが早く新OSであるLionと新型iMacを売りださないと、買い替えないうちにPC自体が昇天しかねない。
 昼過ぎにファイルを持って川口市の印刷工場へ。工場へ行った理由は、表紙のカラーサンプルを出力して色合わせを済ませてしまうため。表紙はマットPP加工を外注しなければならないので急ぐからだ。ところが、冒頭に書いたような事態で、カラーサンプル出力は明日となった。
 楽譜を1冊作り上げるだけで、とても大きなエネルギーを使う。作曲することに費やすエネルギーは莫大だけれど、精神的な負担は、それ以外のところにある。楽譜浄書も猛烈なエネルギーを消費するし、校正に至ってはこんなに面倒ならもう2度と楽譜など作らんぞ、と思うくらい重労働だ。PC作業では10万クリックなどあっという間だ。スタッカートもスラーの始点・終点も楽譜の画面表示を400パーセント以上にしてひとつずつ位置を修正していく。実に地味な作業だ。
 ところが完成した楽譜を手にすると、また次の楽譜を作りたくなったりするからやっかいだ。
 今日は、もうヘトヘト。シャワー浴びてぐっすり眠りたい(眠れればの話だけれど)。

 既刊の「ウラノメトリア2α」と、今回の「2α 追加エチュード収録版(通称こどもメトリア)」の違いは以下のとおり。

1,専門的な音楽理論を割愛して、追加練習曲12曲と置き換えた。
2.各曲に付される解説分をなくして、その分、楽譜のサイズを大きく見やすいように改めた。
3.「レッスンノート」を「練習の手引き」として、新しく書き起こした。
4.表紙がαのシリーズカラーである薄青となった。

 「こどもメトリア」と言い習わしてきたけれども、子ども向きというわけでもない。強いて言うなら生徒向け、既刊の2αは指導者向けという傾向。どちらを選ぶべきかと言われたら困るが、ファーストチョイスは「追加エチュード収録版」だろうか。指導者の方は、申し訳ないけれども2冊ともお持ち頂くことにならざるを得ない。