5月13日(金)

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 福島原発1号機の燃料が完全に融け落ちている(メルトダウン)していたことを、ついに東電も認めた。
 これは、京都大学原子炉研究所の小出裕章先生が描いた最悪のシナリオに近い。もし、これが3月15日の出来事ならば日本は騒然となっていたことだろう。しかし、原子炉事故の報道や映像、専門家のコメントの奔流にさらされて「メルトダウン」の意味するところが分からなくなってしまっているように思える。
 予想された水蒸気爆発は、まだ起きていないが、この事態に、東電をはじめ原子力技術者たちが対処できるのかどうかは未知数である。もし、破滅的な事態(致死的な放射線量を持つ核燃料が広範囲に渡って拡散する)に進行するとしたら、避難は国内では先島諸島くらい離れなければならないのだろうか。どちらにせよ、逃げる気はない。
 今後どうなるかは分からないが、可能な限り、作曲に集中することが最善の対処法だろう。

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