5月15日(日)

150036

 朝6時過ぎに目覚めたのだが、珍しく二度寝して起床8時。
 午前、午後とレッスンが続いた。夕方はグロッサリー類の買い物と、町の泉に純水を汲みに行った。
 というわけで、朝の定期便の更新は午後9時。
 午後11時からはETV特集の「放射能汚染地図」。予想はしていたものの、福島原発の想像が追いつかない放射能汚染実態に、かなり恐怖感を抱いた。その恐怖感の大半は役人たちの馬鹿さ加減にである。たとえば、放射能汚染地図、すでに経産省文部科学省にとって作成されていたにも関わらず、それらの数値がどの地点のものであるのかは伏されていた。
 理由は「風評被害を防ぐため」。馬鹿につける薬はないとはこのことだ。高い汚染があることを示す数値だけを発表して、A地点、B地点と書けば、憶測が飛び交い風評被害が一気に広まることが想像できないらしい。
 測定地点と放射線数値が正確に発表されていれば、そこに風評被害の生まれる余地はない。
 これは、間違いなく政治災害であり、エリートパニックを起こした度量の狭い「小人物たち」によって行われた傷害罪に相当する犯罪である。
 番組では、放射線の影響を研究する研究者たちによって高濃度汚染地域が確定され、そこに避難する人たちを説得して避難させていた。本来、これは行政が行うべきものである。汚染データを持っていた国は、それを握りつぶした。
 このような犯罪行為は刑事告発できないのだろうか。
 とにかく、未来あるこどもたちが心配だ。当たり前すぎて書くのも恥ずかしいくらいだが、日本の将来を担うのは若い世代なのだ。子どもたちは事故の翌日である3月12日には、原発周辺の子どもたちと妊婦は避難させるべきだったろう。
 被爆覚悟で取材にあたったNHKのスタッフと、研究者の皆さんには深く敬意を表すものです。

 ETV特集 ネットワークでつくる放射能汚染地図