5月26日(木)「フルートとピアノのための“2つのムード”」脱稿

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 今日は再び全速力モードに。定期レッスンが休みなので突っ走ってしまった。
 「フルートとピアノのための“2つのムード”」は、2000年に書いた「アルトサクソフォーンとピアノのためのソナタ」の第2、第3楽章をトランスクリプトしたものだけれど、完成度は“2つのムード”のほうが高い。
 第1楽章はニューヨークあたりの場末のバーでバーボンを飲みながら、ため息まじりに人生を嘆くような曲。この文章を読んだ人は、今年11月19日のステージを聴いて、思わず高蹈(こうとう)して膝を打って回りの人に迷惑をかけないでいただきたい(いるわけないが)。
 同じ主題で書かれた第3楽章は、マンハッタンの得意先を回る営業マンに、次々と注文が舞い込んで「人生捨てたもんじゃないぜ、ベイビー!」と運と自分の才能を勘違いしてノリノリになるような曲。本番では手拍子自粛をお願いします(まさか)。
 来場者アンケートはとらないと思うけれど、もしあれば「1番良かった曲」に挙げてくれる人が、きっといると思う。
 そもそも、来場者全員が全曲に「一番良かった曲」のチェックを入れてくれることを目指すくらいの志で臨むべきだろう。
 「ヴェルレーヌの詩による6つの小品」の初演時には「一番良かった曲」が6楽章全てに分散した。それもうれしかったが、判断に迷って全曲にチェックのほうがもっと嬉しい。そういえば「フルートとピアノのためのソナタ」の初演時も、評価が3楽章全てに分かれた。
 明日はレッスンがあるので、今日のようにはいかないだろうが「フルート、ファゴット、ピアノのためのトリオ」の脱稿が近いので、ワクワクする。

 NHK「かぶん」ブログが分かりやすく「福島原発事故」をまとめている。なによりタイトルがよい。

水野解説・事故から2か月半近く ようやく判明