7月6日(水)

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 午前中はモリアキ翁の定期通院に付き添った。
 帰りに沖縄料理の店の近くの和食店で食事をした。モリアキ翁は日本兵として沖縄に配属されたにもかかわらず、沖縄料理は食べる機会がなかったという話を聞いた。たしかに野戦食は沖縄料理ではなかっただろう。日本軍は補給がまるでなっていなかったので蛇だって食べたと大きな声で話すので、さすがに食事をしている人たちに聞かせる話ではないと思って、箸袋にその旨を記して見せると「そうだな」と言って、以後危ない話は避けてくれた。
 捕虜収容所では、米軍は日本兵自治を認めて、食事なども食材をふんだんに提供してくれたので日本食を充分に食べることができたそうだ。米軍の寛大さに感心したとも言っていた。米はアメリカから運ばれてくるカリフォルニア米(ジャポニカ種らしい)で、日本の米よりもおいしくてとても驚いたそうだ。