7月9日(土)

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 今日は振り替えたレッスンがいくつかあって、いつもと違う土曜日に。
 レッスンの合間に(それが実にちょうど良いインターバル)で、フォゴットソナタの改訂を行ない、つい先ほど一応の完成を見た。しかし、はやる気持ちを抑えて、明日もう一度見直してから楽譜を送付しようと思う。

 カミさんが毎週土曜日に出勤というシフトになってしまったので、この数週間、土曜の夜は買い物タイムになっている。その前にビデオレンタル・ショップでDVDを借りるのだが、今日は“風”もついてきた。カミさんと風はアニメオタク同士のディープな話題で盛り上がる。これから数カ月もたつと、私もいっぱしのアニオタになれるかも知れない。
 こういう店に行っていつも思うのは知らない映画・ドラマが星の数ほどもあるということだ。新作もどんどん登場するから、一生かけても全部を観ることは不可能だろう。音楽だって全部聴くのは無理、小説やコミックも然り。この情報量の多さは何を意味するのだろうか。
 まさか人類全体から共通の知見を失わせるための陰謀だろうか? この場合の共通の知見の喪失の結果は、パロディの不成立くらいのことしか思いつかないが、ひょっとすると「教養」というものの根幹が揺らぐこともあるかもしれない。あるいは共通の知見を得たければ、自然界を観察しなさいという警告のようにも思えてくる。
 マーシャル・マクルーハンのメディア論的に言えば、情報は精選させなければならないということで結論となるのだろう。

 現代ほどクリエイターの数が多く、かつ情報発信が容易な時代を人類は経験したことがない。一例として、ウェブは、まさに情報の銀河ひしめく宇宙だ。ゆえに、個人が知見を得るために選択した情報を調べれば、その人の個性や能力が分かる時代が来たとも言える。それは、どんな入試や採用試験よりも正確に能力を測れる可能性がある。検索エンジン各社は、そのような情報を集めているのかも知れない。
 
>今月7日、太陽表面で起こったフレア(時間は縮めてある)。激しいフレアは強い電磁波を放ち、同時に放出される粒子や粒子線が地球に到達すると通信障害などを引き起こすことがある。ISS国際宇宙ステーション)に滞在している宇宙飛行士は強い放射線にさらされることもあるという。

Breathtaking New Images of the SUN