10月5日(水)

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 朝から雨。昼頃にはかなり強く降った。
 ウラノメトリア2βの作業がなんとか進んでいる。印刷会社へ入稿日時を伝えてしまったので、もう仕上げるしかない。問題は、いろいろと物入りで印刷・製本代の一部を流用してしまったことだ(こんな時には「がびちょーん」などと書くのが正統だろうか?)。
 昨日10月4日の読売新聞夕刊の福岡伸一さんの「子供っぽさのマナー」というコラムが非常に面白かった。これはネットで読めるのだろうか。今、調べてみたら読売新聞のyorimoというサービスに登録(無料)すると読めるということだ。ぜひお読みいただきだい。
 内容を要約すると、ロシアで行われたキツネの研究の内容と成果。人懐っこい野生のキツネだけを選抜し交配し続けたところ、わずか50年で人懐っこいキツネだけが生まれるようになった。そして、それらのキツネは一目見るだけでそれと分かる外見の特徴があったという。それはネオテニーという生物学用語で表現される「幼形成熟」だった。という話。つまり、好奇心は子供の頃に強く、人に興味を示したキツネは子ども時代が長いキツネたちだったということ。外国映画でも、未練がましい男に女が投げつける言葉は「grou up!」であるが、ちょっと待て・・・(以下、略)
 子ども時代がどういう意味を持つかについて、レイチェル・カーソンは、その著書「センス・オブ・ワンダー」の中で語っているが、根底に流れる考え方は同じだ。
 人間もキツネも、最も多くを学ぶのは子ども時代なのだろう。
 小学校の6年間は、世界が大きく変化していく様子がよく分かったのに、今は6年などあっという間に過ぎ去り、大した変化もない。小学生の時には周囲が変わったのではなく、自分自身が変わったのだ。
 小学校低学年の時にはルノアールの「イレーヌ・カーン・ダンヴェール」が妙齢の女性に見えたのだけれど、中学生になったら「なんだ、タメ年じゃん」という風に見えて、高校生になったら「子ども」に見えた。つまり、そういうことだ(モデルになったイレーヌ嬢は当時8歳。日本人の感覚では、たぶんもう少し上に見える)。
 
 ためしてガッテンの「糖尿病が完治する」という回の録画を観た。これはすごい。2型糖尿病が簡単な治療で完治してしまうという衝撃的な内容。しかし、それよりもっとガツンときたのが、血糖値を高くする原因。それは睡眠時間。短くても長くても駄目で、ちょうどよい睡眠を取る必要がある。実は私は血糖値が高いのだ。今回の健診でも「要観察」にされてしまった。睡眠時間をコントロールするのは超むずかしい。
 たとえば、たったいま、PCをシャットダウンしたとする。なんやかやで寝るのが3時を過ぎて、眠りにつくのは更にその後だ。明け方、モリアキ翁がトイレに立てば、今夜の睡眠はそこまで。運が悪ければ睡眠2時間だったりする。そんな日が続くと、さすがに身体が持たないので朝寝坊することもある。そういう日は、目覚めたら朝9時でゴミ収集車が家の前をガーっと通りすぎていく音を聞くことになる。ゴミが、ご、ゴミが・・・。
 それでも睡眠持続最高時間は5時間というところだろう。
 そうか、やはり睡眠か。これは難題だ。なにしろ不眠のサラブレッドだからな。

 ところで、たろが味付けして私がソテーした夕食の「減塩生姜焼き」は非常にうまくいった。モリアキ翁が「これは何の肉なんだ?」と尋ねるので「豚ですよ、豚」と答えると「そうか〜、これは美味い豚だねえ」と本当に感激した様子だった。
 実際にはスーパーのセールの安売りロース肉を使ったのだが、豚肉であることに疑問を持つほどの仕上がりだった可能性がある。奥薗壽子さんのレシピを参考にした。醤油の代わりにポン酢しょうゆを使ったり、玉ねぎをすりおろしてタレに加えるあたりが他と違うところか。
 と、偉そうに書いたけれど、大部分は奥薗壽子さんと、“たろ”のほんの少しの功績。料理自慢の風も“グータラたろ”に一目置くようになった。人間、どんな特技があるのか分からないものだ。一言断っておくけれど、“たろ”は何事も気が向かなければやらない。勤勉さとはほど遠い性格なので将来が常に心配。
「ヨメさん欲しー、誰か家事やってくれー」というのは息子ではなく、娘の言葉だ。
 
 やや。3時に寝るのも難しい時刻になってしまった。これからひと風呂浴びて、DSで生活リズム計の記録をみて、ひょっとすると映画を一本観たりして、全速力で寝る。

>話題になった、ライブカメラ原発作業員は実はジャーナリストだったらしいという動画。

ライブカメラの原発作業員が東電の記者会見に現れた