11月15日(火)

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 11月19日のコンサートが蕨市共催だからか、地元のケーブルテレビのカメラが入ることになった。「作曲者による「楽曲解説」第3稿に更に手が入って、すっかり万人向けの内容となった。だからと言って伝えたい事を変えることはない。外見としての変更はトークを減らして演奏を増やしたこと。
 
 ここでお知らせ。
 11月20日(日)午後2時、26日(土)午後6時からピアニストの大導寺錬太郎さんと俊平さんのステージ。
「第10回 鳩山ふれあいコンサート」
 会場は 鳩山町ふれあいセンター2F小ホール。
 入場料は1000円(幼稚園まで無料)。いつもどおり、経費を除く全収益は社会福祉協議会へ寄付とのこと。

 会場までのアクセスが悪くて、なかなか行けないのが残念。地元の人々を対象としたコンサートなのだと思うけれど、熱烈なファンは集まるのだと思う。

 もうひとつ。フルートアンサンブル・フラッシュの第18回演奏会。11月25日午後7時。会場は原宿教会(東京メトロ銀座線 外苑駅下車5分)。前売り2500円、当日3000円。チケットの問い合わせは042-446-7432
 今回は「音楽という贈り物」というタイトル。

 うちのカミさんは、クラシック系の演奏会に対して「聴衆への配慮が足りない」というような “手厳しい” ことを言うのだけれど、アンサンブル・フラッシュのコンサートだけは別。去年は内田光子さんのリサイタルと重なって、私は行けなかったけれど、カミさんは行った。フラッシュは内田光子さんに勝ってしまう実力(ちょっと分かる)。

 クラシックのコンサートで人を集めるのはバッハ以降フランス6人組あたりまで。
 同列に比較するのは無理としても、吹奏楽の世界では人気作曲家の新曲披露があれば聴衆が殺到して、その熱気も凄い。何度か書いたけれど、ベートーヴェンショパンの時代もそうだったのだろうと思う。
 現代音楽がどんなに難解であろうと、美学と哲学に裏付けられていれば(つまり中身があれば)それでよいと思う。そういう音楽には必ず理解者が現れる。しかし、そうでない音楽は、いつになっても理解者は現れず、ただ埋もれていくことだろう。音楽には演奏家と聴衆が必要だ。聴き継がれていかないと命がとだえてしまうのが音楽作品。作曲家は常にそのバランスを考えないと理想と現実が乖離してしまう。
 自分の作品が世紀を超えて聴き継がれるというのは理想だけれど、音楽史を眺めると、それを果たすのは本当に難しいことだと痛感する。


大野更紗さんも参加している「わたしのフクシ」というサイトにある原田三奈子さんの「訪問看護 Body & Soul」から。きっと他の人の文章も読みたくなるに違いない。そう思ったら、ぜひ読んでください。

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