11月19日(土)「野村茎一の世界」第1回コンサート無事終了

220433

 朝から雨にもかかわらず、コンサートは満席。
 受付ロビーには「祝・野村茎一 ファン一同」と書かれたスタンドフラワーが飾られ、私などにもファンの方々がいらっしゃったのかと思うと思わず泣きそうに(本当)。
 エア花束を希望していたのだけれど、皆さんからいただいたのは圧倒的にリアル花束が多く、それらを持って帰宅すると“たろ”が、私に次々と花束を持たせては写真を撮って「こういう花って安くないよね。一度にもらっちゃもったいないよ」などと言いながら嬉しそうに花瓶に移しては飾っていた。
 パンフレット制作をしてくれた “げっちゃん” がいたので「来てくれてありがとう。どうだった?」と聞いたら「すごくよかったです。とむりんに惚れました〜」と言われ、その後、仕事から帰宅したカミさんにそれを自慢した。
 その直後、電源を入れたばかりの携帯に着信が。なんと開演前にカミさんが発信したものだった。“たろ”が覗き込んで「わ、感動した。お母さんやるじゃ〜ん」。内容はヒミツだけれど、また泣かされそうになった。
 今日は演奏家の皆さんに「人生最良の日」と宣言したのだけれど、家族にも「人生最良の日」とお礼を言わなくてはならない。一人家に残ってモリアキ翁の世話をしてくれた長男の “風” も殊勲賞ものの活躍だった。
 ところで、これをお読みの皆さん。次回からは本当にエア花束とエア・スイーツにしてください。家中がお花屋さんのようです(すごくうれしいけれど)。作曲家をやめてお花屋さんにならなくてはなりません。
 エア花束をくださった皆さんにも深く御礼申し上げます。エア・スミレの香りも部屋に満ちております。

 それで・・。演奏がどうだったかというと、これが素晴らしかった。リハーサルを重ねた甲斐があって、どの曲も深い解釈に裏打ちされた、作曲家の想像を超える演奏。
 「ファゴットとピアノのためのソナタ」を吹いてくださった松崎義一郎さんは「自分のリサイタルよりも良くさらった」と話してくださった。これは作曲家にとって一番嬉しい言葉ではないだろうか。もちろん、他の演奏家の方も大変な練習量だったに違いない。
 今日、おいでいただいた皆さんにお聞きした限りでは、前田有文子さんと坂本景子さんが演奏してくださった、フルートとピアノのための「2つのムード」が一番人気。なるほど〜という感じ。初めて聴くならこの曲と思っていた。仮に全曲がCD化されて何回も聴けることになったら、人気はバラけることだろう。いわゆる “音楽通” 的な方々から人気があったのは、田中順子さんと坂本景子さんが演奏してくださった「ヴェルレーヌの詩による6つの小品」。それも頷ける。

 フルートソナタの初演者である中島恵さん、尾崎知子さん。それから「ヴェルレーヌの詩による6つの小品」の初演者である三浦京子さん、齋藤さわ子さんにもご臨席いただくことができた。
 そして、蕨市長、教育長のご両名に最後までご臨席いただき、光栄の限り。きっと楽しんでいただけたのだと思う。演奏会終了後には、お二人から握手を求められ、蕨市が文化活動に力を入れているというのは本当のことなのだと感じた。おふたりの熱意に、こちらも思わず熱いものがこみ上げてきた。蕨市には音楽家が多いのだけれど、きっとよい町だからに違いない。
 演奏家前は、いつも体重が減るのだけれど今回は極端に痩せてしまって、スーツの中で身体が泳いでしまった。明日からモリモリ食べて体力回復を目指す。そして次回作に挑まねば。作曲家は体力勝負だ。

 今日のコンサートを支えてくださった調律の中山宏一さん、それから受付スタッフのみなさんにも深く感謝します。作曲工房以外には実現できないであろう最強の布陣だったと思います。

 
>「野村茎一の世界」の記事があります。

日本一小さな蕨で 日本一のあったか市政を! よりたか英雄市長日誌