3月1日(木)

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 今日から3月。昨日の雪はどんどん融けてなくなり、暖かい一日となった。
 今朝7時32分に発生したM5.4、最大震度5弱地震に後押しされて地震対策の強化を決意。複数のスーパーを回って純水を多めに確保、ラジオ用の単一電池の予備の買い増し、家具やPCの転倒防止のための対策用品の買い増しなどを行なった。もちろん、ガソリンも満タンだ。大塚食品カロリーメイトショートニングやマーガリンの使用を中止したので、ようやく非常食の仲間入りをした。全インフラが停止して孤立しても、2週間ほどは暮らせることだろう。
 オランダやデンマークでは1980年代から毒物(自然界に存在しない化学物質)として法的に禁止し、今ではそれが世界的な潮流となっているのに、日本では「バターよりも健康によい」と考える人がいるほど理解が遅れている。
 
 いよいよ明日は「2台ピアノのためのソナタ」の初演。
 作曲の師であった故・土肥泰(どい・ゆたか)先生は「知られることと理解されることは全く異なる」と仰っていた。100人に知られるより、たとえ1人でも理解されるほうが、その音楽は後世に伝えられる可能性が高くなる。しかし、多くの人に知られるほうが理解者も増える可能性が高くなるので知られることは悪いことではない。
 問題は、どのようにしたら理解してもらえるかだろう。どんな曲も全身全霊を傾けなければ真の理解は難しい。傑作も中身のない曲も、理解してこそ、傑作・駄作と判断、確信できる。
 ベートーヴェンの後期ピアノソナタは傑作揃いだけれど、よく知られているかというと決してそうではない。それゆえ、理解が進んでいるとは言えない状況が200年近く続いていることになる。