3月11日(日)

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 昨夜は久しぶりに夢を見た。それも一晩中見ていたのではないかと思えるほど長い夢(実際にはレム睡眠の時の夢しか覚えていないらしいから、それほど長い夢ではないはず)。
 見る夢は、いつだって嫌な内容ばかり。今日も憂鬱になるような夢だった。だから中身は書かない。
 ところが、そのお陰で、昨日煮詰まってしまっていた1巻β「プロコフィエフ風に」の続きのアイディアが忽然と湧き出した。ポイントは「憂鬱」だったのだ。
 書き始めたところで、家を出る時刻。今日は北井佳恵先生のお弟子さんたちの発表会。去年は彼女の挨拶に泣かされてしまったからな、今年は耐えてみせるぞ。などとそんなことを思い出しながら前もって準備しておいた地震対策グッズ入りバックを抱えて出発。
 会場は新宿区立角筈(つのはず)ホール。調律は日本ピアノギャラリーの中山宏一さん。これは安心。私の席の両側には伊藤美香さんと千賀子先生。そういえば、今日の星占いは恋愛運が10点だった。
 プログラムのトップバッターは、未就園というおちびさんでピアノ歴1ヵ月という “ふき” ちゃんがウラノメトリア第1巻αから「ミだけで」と「レについて」を弾いてくれた。ウラノメトリア最年少ステージ記録かも。この曲も作曲してから15年くらい経つと思うと感慨深いものがある。
 教室がスタートしてから8年目。生徒たちは長足の進歩を遂げ、小学生たちもクオリティの高い演奏だったけれど、特に後半になるとショパンブラームスを充分鑑賞に堪えるレベルで演奏するようになった。主宰する北井佳恵先生の努力の賜物だろう。おまけに彼女は臨月。凄いエネルギーだ。もし私が同じ立場にあったら真似ができないだろう。
 
 そして帰宅。
 カミさんが不要物の選別をしていて、リビングとダイニングは戦場のようだった。早速、私も戦列に加わる。生活の立て直しは整頓ではなく整理から。整頓しても物は減らないが、整理すると必要のないものが見えてくる。今日は45リットルのゴミ袋1つ分が我が家から減った。
 
 夜。「プロコフィエフ風に」の続きにとりかかる。発表会の帰り、最寄り駅から歩きながら残りのほとんどを歌ってしまっていたので作業は速かった。憂鬱で不機嫌な曲だ。ワクワクもしないし、胸キュンでもないものの、わずかにセンス・オブ・ワンダーな印象が残る「キモ可愛い」曲だ。星2つしか付けない人が6人いるものの、残りの4人は星4つ以上という評価の分かれる曲だろう。
 デュナーミクなしの楽譜データを世田谷バックアップ基地に送信。これで安心して眠れる。明日は「ストラヴィンスキー風に」が完成するか?

 では、お休みなさい。よい夢を。